2013年08月09日

ちょっと深い話をします

介護福祉士の証明書を貰う為に13年前にアルバイトしてた施設に行ってきました。職員もガラッと変わっていて私が働いている時に居てた人も見当たらない。担当事務員に調べてから証明書を出すので、時間がかかるとのことでした。また連絡くれるみたいです。


13年前に短い期間でしたが、当時を少し思い出しました。そんな13年前を振り返り、ちょっとここで当時に聞いた深い話をブログで紹介したいと思います。





私が働いてた施設は知的障害者入所更生施設と呼ばれるとこでした。軽度、中度、重度と分かれており私が配属されたのは重度の建物だった。


軽度や中度は多少、仕事や作業みたいなものがありますが、重度の建物は仕事や作業は全くなく、トイレや食事のサポートでした。正直、軽度や中度の建物で働く人が羨ましかったです。同じ仕事をするなら肉体的にも楽な仕事がしたいという考えでした。


ちなみに軽度の建物は待機者が居ており、施設での仕事や作業から社会生活を学んで、一定の期間が過ぎると近くのアパートで一人暮らしをする。


施設での一定期間が過ぎて、一人暮らしを迎えようとするA子ちゃんの話をします。


A子ちゃんは軽度の知的障害を持つ女性でした。仕事も作業もテキパキできて職員がそろそろA子ちゃんなら一人暮らしできるのではないかとカンファレンスにかけました。


一人暮らしをするにはお金の大切さを知ってもらことが必要になります。


テストとして職員が、1円玉、10円玉、50円玉、100円玉、1000円札を机に並べてA子ちゃんにどれが一番大事なお金かをA子ちゃんに尋ねました。


A子ちゃんは10円玉を指さします。


職員は何故?A子ちゃんなら正しい判断できるはずなのに。職員はA子ちゃんに「1000円札が一番大切なんだよ」と教えます。


また違う日に同じテストをします。しかし、テストの結果は同じで10円玉を指さすA子ちゃん。


何故だろう。A子ちゃんなら判ると思うのに・・・・


日を変えて何回テストをしても10円玉を指さします。


その担当職員は諦めました。A子ちゃんに一人暮らしは無理だと。カンファレンスでA子ちゃんの一人暮らしは無理ですと報告したのでA子ちゃんの一人暮らしは延期になりました。


他の職員がA子ちゃんなら大丈夫だと思ったのになと思いながらA子ちゃんを観察するようになりました。


観察した結果、A子ちゃんは決まった時間に施設の公衆電話をかけることが分かりました。


職員が「いつもどこに電話を架けているの」と聞くと「お父さん」と職員に見せたことがない笑顔で答えたそうです。


A子ちゃんは幼い頃に母親を亡くし、父親と二人暮らし。そして父親は入院中で決まった時間にしか電話ができない。


その職員はA子ちゃんにとっては1000円札より父親と話せる10円玉のほうが大切なんだと判ったみたいです。


私はA子ちゃんの顔も知らないし、名前も知らない。職員から聞いただけで会ったこともないです。



何故、職員が私にそんな話をしたか?


当時、20歳の私は仕事に不満を持ってました。重度の建物に配属されて損だと思ってた。同じ仕事をするなら楽な軽度の建物で働きたいと。


今なら何故、そんな話をしたかが判る。仕事に不満を持つ私に見かねて職員が話してくれたんだろう。


利用者の観察って大事なんだよと。


軽度の建物は1人で20人の利用者を見ますが、重度の建物は3人で10人を見ます。


1人で20人も見ようと思うのならそれなりの経験や気づき、観察力が必要ってことを言いたかったんじゃないかな。楽そうに見えるが、実は大変で君なら大切な事を見落としてしまうと。


当時はこの話から職員が伝えたかったことが理解できなかった。


でも、そんな考えでしたからこの話が聞けたとプラスに考えてます。



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posted by トモ at 21:34| Comment(1) | 昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
考えさせられます
Posted by ノコサレ at 2015年12月04日 01:09
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