新卒1年で会社を辞めて、今の会社に入るまで転職を繰り返した。覚えているだけで19社で働いているので転職回数は18回。早いとこは1か月から2か月で見切りをつけた。1年間で4社を転々とした時は自分は根っから仕事が嫌いなんだなと自分に呆れたこともあった。よくもこんな自分に彼女(妻)がいるなと、感心した。
こんな私でもなんとか結婚できて子供が生まれた。子供が生まれても労働意欲は湧かない。毎日、仕事に行くのが嫌で嫌でしょうがなかった。仕事の帰りに時給1000円のアルバイトの張り紙なんかが目に入れば、1日8時間働いて日当8000円貰って週4ぐらいの労働で生きていけたら幸せなんだろうなと、妻子持ちであるにも関わらず真剣に考えたりした。
そんな人間には社会は優しくはない。一度、レールを外れた人間でも再就職をして成功するのは難しいと言われている日本の社会。レールを大きく外れている上にやる気がないので暗い未来しか想像できなかった。
巷では年収300万円で幸せに生きていくような書籍が多く販売されている。そんな本のタイトルを見て、「年収308万で妻子を養う」というタイトルでブログを始めた。自分の年収が上がる要素がなく、上げる意気込みもなかったので年収308万で家族3人が生活しているのを誰かに知って欲しかった。
ブログの読者が30代〜40代の男性が多いので、私のブログを見て共感してくれる人もいたり、こうはなりたくはないと反面教師にしている人もいると思うが、誰しも自分の将来に不安がある。
私より稼いでいたり、私よりいい生活をしていても会社では鬱陶しい上司の言う事を聞いたり、クレーマーの客の相手をしたり、順風満帆にサラリーマン生活を送っていても仕事に追われて精神をすり減らしている。
人は何かしら不安や不満はある。だから私のブログは、30代〜40代に読まれているのだと思っている。
将来が不安だらけだけど、明日から課長として会社に出勤する。普通であれば、本社の朝礼で辞令なんか読まれて新卒社員から羨望の眼差しを受けたりするのだけど、うちの会社は年商10億円に満たない中小企業。本社と言っても梅田や神戸のビルに本社オフィスを構えているよう企業でもない。最寄りの駅から歩いて10分はかかる住宅街にある。
大手と比べて、財務体質は弱い。事業も何年も同じようなことをやっている。同じことを何年もやっているので、介護報酬の改定で大幅に売上が減ったり、役員に社員と顧客を引き抜かれたりしている会社ではあるが、今の会社に勤めて仕事が楽しい。課長になることも嬉しいけど、仕事を楽しむことが大事であることに気づいた。
大きくレールを外れても仕事を楽しんで、それを続けていれば、道は開ける。

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