仮想通貨交換業者「コインチェック」(東京)から約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件で、同社の顧客らは27日、コインチェック側に損害賠償などを求める2件の訴訟を東京地裁に起こした。
原告は顧客計134人と会社3社で、約2億6000万円分の仮想通貨の返還や慰謝料を含む約1億8000万円の支払いなどを求めている。
仮想通貨NEMを580億円相当も流出させたコインチェック社。NEMの保有者約26万人に総額約463億円を返金すると発表したけど、顧客の怒りは収まっていない模様。
謝罪会見で、自己資金で463億円を返金すると発表したが、そんなお金が本当にあるのだろうか? 上場もしていないし、設立して6年足らずの会社。463億円があるとしたら仮想通貨の取引所は物凄く儲かっている。デイサービスの月商が300万円台に乗る乗らないとかで悩んでいる自分がちっぽけに思える。
私は仮想通貨に対して無知である。
どうして仮想通貨の市場が人気があるのか理解できない。アナログ人間なのかも知れないが、実体のないものにお金を突っ込み気になれない。
素人が騒ぎ出した時に手を出すのは遅い去年の9月頃からビットコインが急上昇して100万円台を突破した。私の周りでも遅れるなとばかりに仮想通貨が取引できる口座を開設して、貯金を仮想通貨に突っ込むという人がちらほらいた。10月、11月と過ぎて、ホレ見たことかと、得意げに自慢していたが、今回のコインチェック社のNEM流出騒動で含み益が吹っ飛び、含み損を抱えて急におとなしくなった。
私は、ライブドアショックを経験している。
私が株式投資を始めたのは2005年。株ブームでデイトレで3億円を稼いだ大学生の本を読んで、一攫千金狙いで始めた。ライブドア、サイバーエージェント、イートレード証券。買えば騰がっていたので月によっては給料以上の金額を得たこともある。
あの時も今の仮想通貨と同じような空気だった。テレビでは株式投資を煽るようにデイトレーダーを取り上げた番組も多かった。
私も株高が続くと思っていた。新興市場に上場している企業の決算は前年比〇〇%アップというような好決算の報告をいくつも見ていたから。
しかし、終わりは突然に来た。
2006年1月にライブドア社は東京地検による家宅捜査が入る。
私は堀江社長より藤田社長の方が好きだったので、ライブドア株は200株ぐらいしか持たず、サイバーエージェントに大半を投資していた。みるみるライブドアの株が暴落する。ライブドアと一緒にサイバーエージェントの株も下落。売るに売れず塩漬け状態になり、売った時には時すでに遅しでした。
あの時だって、誰がライブドア社に家宅捜査が入ると予想した?今回のNEMだって、誰がハッキングされて580円分が流出するなんて予想できる?
誰も予想なんてできない。
一度、痛い目見ると臆病になりがちで儲ける機会を逃すことになるが、損することを思えば仮想通貨に手を出さなくて正解だったと思います。
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